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この町のわたしのスキなひと(西葛西)
シャンティ紅茶 代表取締役 ジャグモハン S.チャンドラニさん

シャンティ紅茶 代表取締役 ジャグモハン S.チャンドラニさん

Photo/Saori Kojima
Text/Ayako Futatsuya

 西葛西の町を歩くと、ズラリと立ち並ぶさまざまなお店や住宅に、たくさんの人がこの町に住んでいることと、国際色が豊かなことを実感します。でも、こんなににぎやかな場所になったのは意外なほど最近、1979年に駅が開業してからのこと。「ここへ来た当時はなにもなかったですよ。私は西葛西の原住民!」と笑って懐かしむのは、39年前から西葛西で暮らす、インド生まれのチャンドラニさんです。

 はるか昔、インダス文明の頃から代々続く貿易商の家に生まれたチャンドラニさん。日本にやってきたのは、26歳のときでした。大学院を出たばかりで、日本語もできなければ、日本のことを知るよしもなかったと言います。「フジヤマ、サクラ、キモノ、オチャ、ジャノメガサ。それが“ 日本”でした(笑)」。最初の1年は神楽坂に拠点を置き、アンプ用の真空管やプラスチックの原料などの輸出をまかされていました。「でも、それは商売じゃないと、物足りなさを感じ、もっと手応えのあることをしたいと思いました」。そこで始めたのが輸入業です。周りの反対もありましたが、悩んだ末にひらめいた「紅茶」は大成功。そのときに商品の保管場所に選んだのが、ちょうど開発の始まった西葛西でした。今では各地のホテルや大型店舗などにも卸し、日本中においしい紅茶を届けてくれています。

シャンティ紅茶 代表取締役 ジャグモハン S.チャンドラニさん特集

「西葛西はいい町。移り住んできた人たちが多いから先輩面をしないし、とても都会的です」と語るチャンドラニさん。この町をつくってきたひとりだという自負もあります。「めざすのは国際的な町ですが、それは間( =inter )がある“ International”ではなく、国や民族にとらわれない“ Cosmopolitan ”な町。どの国の人もみんな同じ“ 西葛西人”でいいじゃないですか」。この町には、チャンドラニさんが経営するインド料理のお店が数店ありますが、「インドの人のための食堂」と始めたものが、いつの間にか“ 西葛西人”みんなの味になっています。

シャンティ紅茶 代表取締役 ジャグモハン S.チャンドラニさん特集

 人を安心させるおおらかな人柄も、チャンドラニさんの魅力。「歩いていて誰かとすれ違うとき、ムッとするんじゃなくてスマイルしましょうよ。それで町が活きてきますから」と目を細めます。そして、大きく温かそうな手を見せながら、こう言いました。「人生は砂と一緒。握ろうとすれば全部こぼれ出てしまうから、いつもその手をオープンにしておけばいいんですよ」

シャンティ紅茶 代表取締役 ジャグモハン S.チャンドラニさん

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シャンティ紅茶 (ジャパン・ビジネス・サービス有限会社)
シャンティ紅茶 (ジャパン・ビジネス・サービス有限会社)
住所 〒134-0088 東京都江戸川区西葛西3-3-15 潮ビル1FMAP
電話 03-3688-6612
営業時間 9:00~18:00
定休日 土・日曜・祝日